熊本県にある黒川温泉(くろかわおんせん)は、熊本県阿蘇郡南小国町にあり、阿蘇山の北に位置し、南小国温泉郷の一つを構成しています。
全国屈指の人気温泉地として知られていて、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで、温泉地としては異例の二つ星で掲載されたことがあるほどです。
田の原川の渓谷の両側に24軒のこじんまりとした和風旅館が立ち並び、旅館組合の主導で歓楽的要素や派手な看板を廃して統一的な町並みを形成する方策を採っているので、コンビニや今どきのお店がないため、落ち着いた雰囲気を味わうことができます。
それぞれの旅館やお店が街並みに溶け込んでいて、これが温泉の町だなぁと思わせる雰囲気で落ち着ける場所でとても良かったと好評です。
「黒川温泉」の名称は2006年に地域団体商標として商標登録(地域ブランド)されているそうです。
この「黒川温泉」周辺には、観光に便利なホテルや旅館も多いです。
「黒川温泉」がなぜ人気のなのか理由と見どころ
特徴
黒川温泉がなぜにんきなのか?その理由は、何と言っても露天風呂と街が自然と一体化したつくりだからでしょう。
これは、温泉宿「新明館」代表取締役の後藤哲也さんの功績が大きく関わっています。
後藤さんは「観光カリスマ百選」にも選ばれているんですよ。
現在の黒川温泉の共通理念は「自然の雰囲気」で、それは後藤さんのただ一つのテーマでした。
日本の原風景そのままに、豊かな自然と一体化したちょっとレトロな雰囲気のある温泉街が特徴です。
そして、黒川温泉のセールスポイントは、露天風呂と田舎情緒です。
後藤さんは、「風呂に魅力がなければ客は来ない」と考えていて、3年半の歳月をかけ、間口2m、奥行き30mの洞窟を完成させ、そこへ温泉を引き洞窟風呂としてお客さんに提供し、裏山から何の変哲もない多くの雑木を運び入れ、あるがままの自然を感じさせる露天風呂を造ったんです。
それがうわさになり、そのうわさを聞いた女性客が続々と訪れるようになったのです。
また、単独の旅館が栄えても温泉街の発展にはつながらないと考え、すべての旅館で自然を感じさせる露天風呂を造ることにしたのですが、露天風呂を造れない旅館があったので、「すべての旅館の露天風呂を開放してしまったらどうか」という提案により、1986年(昭和61年)、すべての旅館の露天風呂に自由に入ることのできる「入湯手形」を1枚1000円で発行し、1983年から入湯手形による各旅館の露天風呂巡りが実施されるようになったのです。
さらに、町全体に自然の雰囲気を出すため、全員で協力して雑木林をイメージして木を植え替え、町中に立てられていたすべての看板約200本を撤去した結果、温泉街全体が自然に包まれたような風景が生まれ、宿にはひなびた湯の町情緒が蘇ったのです。
「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」、いつしかこの言葉が黒川温泉のキャッチフレーズとなったのです。
黒川温泉きました♨️🧖。 pic.twitter.com/tTpTW5VQnk
— 💧ひむかのねすた🐉 (@369night_ruler) January 26, 2024
見どころ
手形DEまちめぐり入湯手形
黒川温泉郷では、全ての旅館の露天風呂を時間制で開放しており「入湯手形」でお得に巡ることができます!
入湯手形は地元産のヒノキを輪切りにしたもので、裏面の3枚のシールを露天風呂の利用時に1枚ずつ渡す仕組みになっています。
この手形を各旅館や「風の舎」で1,200円で購入すると黒川温泉街にある24軒の露天風呂の中から3ヶ所に入浴する事ができます。
通常1軒500円かかるので少しお得ですね!
各フロントで入湯手形を見せるとシールを剥がしてスタンプを押してくれます。
有効期限は半年ですが、使い終わった手形は持って帰ってコースターにしたり、「地蔵堂」に奉納したりしているようです。
「黒川温泉」へのアクセス!
「黒川温泉」へ電車・バスで行く場合
JR九州豊肥本線阿蘇駅から九州産交バス杖立温泉ゆきに乗車し「ゆうステーション」下車。小国郷循環バスなどに乗り換え「黒川」下車。
熊本駅・熊本桜町バスターミナルから九州横断バスに乗車し「黒川温泉」下車。
西鉄天神高速バスターミナル・博多バスターミナルから福岡 – 黒川温泉線(九州産交バスと日田バスによる運行)に乗車し「黒川温泉」下車。
「黒川温泉」へ自動車で行く方法
熊本駅から
車でお越しの場合は、国道212号線(日田-阿蘇間)ルート、国道57号線(熊本-阿蘇間)ルート、やまなみハイウェイ(湯布院-阿蘇間)ルートをまず目標にお進みください。57号線、212号線は南小国、または小国まで、やまなみハイウェイは瀬の本までお越しいただきます。
博多駅から
「黒川温泉」のおみやげ
旅行に行ったら、お土産もお忘れなく!
「黒川温泉」のお土産で、特に人気のあるお土産をご紹介しますね。
(お土産情報もわざわざ入れなくてもOK!楽天市場にあるものを掲載します。)
山吹色のジャージーヨーグルトセット
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自然に近い状態で発行させた、まろやかでやさしい味のヨーグルトです。
乳酸菌が生きたまま残るので、風邪やウイルスの予防に最適です。
入浴剤 バラエティ 50種100個セット
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薬用入浴剤や、アロマハーブ、バスソルトなど50種の入浴剤がセットになっています。
ちょっとしたプレゼントにも最適です。
「黒川温泉」周辺のおすすめホテル
「黒川温泉」の周辺には、素敵なホテルや旅館があります。
その中から、おススメの3つの旅館をご紹介します。
黒川温泉 湯峡の響き 優彩
この「黒川温泉 湯峡の響き 優彩」の一番の特徴は露天風呂です。「竹林の湯」は、竹林に囲まれて幻想的な雰囲気の中で温泉を楽しむことができます。また、渓流の音や、ヒノキの香りを楽しみながら入浴できます。
黒川温泉 和風旅館 美里
この「黒川温泉 和風旅館 美里」の一番の特徴は「美郷の湯」と呼ばれる露天風呂です。時間や湿度などによって色を変える不思議なお風呂なんです。自然現象なので、いつお湯の色が変わるかわかりませんが、自分の目で色が変わるのを確かめてみたいですね。
黒川温泉 夢龍胆
この「黒川温泉 夢龍胆」は、熊本の食材を使った創作懐石料理と四季を感じる露天風呂が自慢のお宿です。
川沿いで川のせせらぎを聞きながら気持ちよく入浴を楽しめますし、内風呂には男女ともに天然のミストサウナを完備してあるんです。また、阿蘇リモナイトの岩盤浴や宿泊者専用の貸切風呂(要予約)もあるので、お風呂好きにはたまらないです。
「黒川温泉」のまとめ
「黒川温泉」は、田の原川の渓谷の両側に24軒ほどのこじんまりとした和風旅館が立ち並んでいます。
自然と露天風呂が一体化したつくりが特徴です。
今回は黒川温泉と周辺のおすすめホテル情報をご紹介しました。
黒川温泉を訪れる際には、日本の原風景そのままに、豊かな自然と一体化したちょっとレトロな雰囲気のある温泉街のひなびた湯の町情緒を感じてください。そして、黒川温泉のセールスポイントである、露天風呂と田舎情緒を「入湯手形」を使用して、各旅館の露天風呂を心ゆくまでゆっくりと楽しんでくださいね。
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